映画『夜明けのすべて』感想 頑張りすぎている人のためのお薬映画

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映画『夜明けのすべて』を見ました。

正直、PMSの症状がひどい人だとここまでとは、、、恥ずかしながら今まで知りませんでした。

それを知れただけでもこの映画を見た価値があったなーと。

PMS、パニック障害という病気を持つ男女を描いており、決して軽いテーマではないにも関わらず、見た後なぜか、心穏やかになり、安らぎを感じる不思議な映画でした。

みんな誰だって大なり小なり悩みがある。生きるのがしんどい時もある。

そんな気持ちに、「大丈夫、マイペースでいいんだよ」っと優しく語りかけてくれるような作品です。

良かった点
気になった点
  • PMSやパニック障害の描き方
  • 役者陣の安定の演技
  • 藤沢さんと山添くんの関係性
  • 淡々とした展開が退屈かも?
目次

概要 

劇場公開日2024年2月9日
製作国日本
監督三宅唱
脚本和田清人
三宅唱
原作「夜明けのすべて」瀬尾まいこ
上映時間119分

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登場人物・キャスト

藤沢美紗
(栗田金属社員・重いPMSを抱える28歳事務員)
上白石萌音
山添孝俊(栗田金属社員・パニック障害を患う25歳)松村北斗
栗田和夫(栗田金属社長・弟を突然失った過去を持つ光石研
藤沢倫子(美沙の母親・体が不自由になる)りょう
辻本憲彦(山添の元上司)渋川清彦

冒頭あらすじ

藤沢美沙(上白石萌音)は、とある会社の勤務2ヶ月目の新入社員。

PMS(月経前症候群)がひどく、生理前になると原因不明のイライラや体調不良に悩まされている。

そんなPMSによる症状が原因で何度かトラブルを起こし会社を辞めることに。

そこから5年後、美沙はおもちゃの製造会社、栗田金属で働く毎日。

そこに社員として山添孝俊(松村北斗)が入社してくる。

実は山添もパニック障害を抱えている。

最初は、何かとおせっかいを焼く美沙のことを煙たがっていた山添も似たような悩みを抱える美沙に次第に心を開いていき・・・。

夜明けのすべてはこんな映画

ある種の生きづらさを抱える男女が出会い、お互いの痛みを知ることで、寄り添い、励まし合いながら、自分らしい生き方を模索していく様子をリアルに、温かく描いた物語

夜明けのすべて 感想

映画『夜明けのすべて』を見て、個人的に印象に残っている点、良かった点などを振り返ります。

ネタバレは極力しないように書いていますが、それってネタバレやん。ってなってたらごめんなさい。

PMS、パニック障害を抱える人の描き方

この映画では、PMSやパニック障害を抱える人たちのごく普通の日常が描かれています。

PMSやパニック障害を抱える人の気持ちを誇張せずに、ありのまま、現実的に描いている点が良かったです。

これらの病気を抱えている本人たちはすごく苦しんでいる。だけど、その苦しさをメインで描くのではなく、苦しさを抱えながらも、うまく付き合っていこうという試行錯誤の様子がメイン。

だから、決して悲観的にならずに前向きな気持ちでこの映画を見ることが出来ました。

「心や体の不調はあるけれど、うまく付き合いながら生きていこうよ」、「無理せず焦らず。」というような励ましのメッセージをこの映画からは多く感じました。

そこがこの映画を見た後、重たい気持ちにならず、心地よさ、安らぎを感じる要因になったのではないかと思います。

リアリティーを感じさせる俳優陣の等身大の演技

上白石萌音さんも、松村北斗さんも、すごく自然に藤沢さんと、山添くんを演じていて好感持てました。

藤沢さんは、生理前になるとPMSのせいで別人のような人格になるのですが、その、精神的な不安定さや苛立ちを絶妙なニュアンスで上白石萌音さんが演じられていて、見ているこちらが思わず感情移入してしまうくらい。

演技が上手いなーと改めて思いました。

松村北斗さんも、パニック障害になったことによって心を閉ざしていたのに、藤沢さんと交流を持つことで次第に心を開いていき、前向きになっていく山添くんの変化がすごく良かったです。

最初はめちゃくちゃ、やさぐれてたのに、藤沢さんに出会って元気になっていく山添くん、可愛かったですね!

あとは安定、安心の光石研さん!

すべてを包み込むような優しい社長さん。本人も弟を亡くしているからこそ、藤沢さんや山添くんへの理解もあり、光石研さんの存在自体が、栗田科学の雰囲気を温かく優しいものにしていた気がします。

私も栗田科学のような会社で働きたくなった(笑)

藤沢さんと山添くんの関係性

 この二人の関係性が好きでした。

似たもの同士の二人が出会って恋愛に発展していくストーリーはありがちなのですが、この二人はあくまで、会社の先輩と、後輩の関係。

だけど、同じ痛みを持つもの同士、信頼を寄せ合っているというか、お互い協力し合っているというか。。。同士のような存在として描いているところが良かったです。

最初は過剰におせっかいを焼く藤沢さんのことを迷惑がっていたのに、藤沢さんがなぜか山添くんにぐいぐい行くんですよね。山添くんが根負けして藤沢さんに心開いていく様子が面白かった。

実際の生活でも、同じような悩みを持っている人がいるというだけで心強く感じることありますよね。

藤沢さんも、山添くんもきっとそんな感じだったんだろうなー。

まとめ

以上、映画『夜明けのすべて』の感想でした。

これといった大きな出来事があるわけでなく、ただ淡々と過ぎていく流れていく日常を描いた映画なので、退屈な人には退屈かもしれません。

私はこの手の映画が好みなので、とても面白くというか、心地よく見ることが出来ました。

最近、ちょっと頑張りすぎてるなって方は、この映画を見ればほんの少しギュッとなった心が緩むのを感じるかもしれません。

おすすめの良作です!!

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